メニュー

資料ダウンロード


お問い合わせ

ホーム > ブログ > 【2026年最新版】UTMの時流、メーカー比較―中小企業経営者・情報システム担当のためのお役立ちIT情報―

【2026年最新版】UTMの時流、メーカー比較―中小企業経営者・情報システム担当のためのお役立ちIT情報―

2026.10.27
コラム
【2026年最新版】UTMの時流、メーカー比較―中小企業経営者・情報システム担当のためのお役立ちIT情報―

中小企業セキュリティ業界の時流

2020年頃からサイバー攻撃が急増しています。

被害を受けた企業に対して、暗号化されたデータの復元と引き換えに身代金を要求する「ランサムウェア」や、セキュリティ対策の甘い中小企業を踏み台にして取引先の大企業を狙う「サプライチェーン攻撃」など、企業を標的とした攻撃が深刻化しています。

2026年6月から9月だけでも、KDDI、アフラック、日本交通、ニチレイ、タイムズカーなど、多くの企業がサイバー攻撃による被害を公表しました。

こうした状況を受け、経済産業省は中小企業によるサプライチェーン攻撃対策を後押しするため、SCS(Supply Chain Security)評価制度を2026年に開始する予定です。

また、個人を狙った被害も増えています。Amazonや日本郵政、ヤマト運輸などを装ったフィッシングメールが広がり、クレジットカード情報や銀行口座・証券口座の認証情報を盗まれる事件が発生しています。

令和7年のフィッシング被害
  • フィッシング報告件数:245万4,297件
  • インターネットバンキングの不正送金被害:4,747件
  • 被害総額:約103億9,700万円
  • 不正送金の約9割がフィッシングによるもの
グラフ:不正送金被害額とフィッシング報告件数の推移。R1は被害額25.2億円・報告件数55,787件、R2は11.3億円・224,676件、R3は8.2億円・526,504件、R4は15.2億円・968,832件、R5は87.3億円・1,196,390件、R6は86.9億円・1,718,036件、R7は104.0億円・2,454,297件。
報告件数と被害額はいずれも増加傾向。
(警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」より抜粋)

標的にされる中小企業

令和7年におけるランサムウェアの被害報告件数は226件で、昨年を上回りました。

データの暗号化のみならず、データを窃取した上、企業・団体等に対し「対価を支払わなければ当該データを公開する」などと対価を要求する二重恐喝型が多くを占めています。

また、ランサムウェアの被害報告226件のうち、半数以上の143件が中小企業でした。

円グラフ:ランサムウェア被害件数226件の内訳。中小企業143件、大企業64件、団体等19件。被害件数の約6割を中小企業が占めていることを示す。
被害件数の約6割を中小企業が占めている。
(警察庁「令和7年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」より抜粋)

ランサムウェアによる被害を報告した企業・団体が復旧に要した期間は1週間~1か月未満が最も多く、復旧費用の総額は100万円以上5,000万円未満が半数を占めています。

また、感染経路で最も多かったのは、VPN機器からの感染で、6割以上を占めています。

ランサムウェアによる被害から1か月未満で復旧した企業・団体は全体の5割強に留まり、復旧に総額1,000万円以上を要した組織は半数を超えています。

ランサムウェアの被害にあってしまうと、復旧には多大な金銭的・人的コストがかかります。特に感染経路になりやすいVPN機器には、十分なセキュリティ対策が必要と言えます。

中小企業に必要な多層防御

ルーターやUTMなどのVPN機器に脆弱性が発見されると、その情報が公開され、世界中のハッカーから標的にされます。

2021年以降、コロナ禍でテレワークを実施する会社が増えたことから、テレワーク用のVPNルーターやリモートデスクトップソフトが狙われるようになり、被害が急増しました。

脆弱性をそのままにしておくとリスクが高いため、UTMの導入には、設置後にも重要なファームウェアのアップデートを行い、セキュリティ対策情報を随時届けてくれる業者をおすすめします。

大企業ではゼロトラストネットワーク(すべての通信を監視する対策)への移行が進んでいますが、中小企業では従来の境界型防御(社内ネットワークの入り口をしっかり守る対策)も不十分なケースが多いのが実情です。

中小企業における境界型防御は、「多層防御」という考え方が基本になります。

多層防御とは、100%攻撃を防げるセキュリティ対策ツールはないため、1つの対策を抜けられても次で防げるように、複数の対策をして安全性を高めるという考え方です。

多層防御のイメージ
多層防御のイメージ

投資対効果を考えて、中小企業ではウイルス対策ソフト、UTM、データバックアップの3点が、初めの一歩として必要な対策だと私たち浅間商事は考えています。

これら3つを備えることで、UTMをすり抜けてもウイルス対策ソフトが防御、ウイルス対策ソフトをすり抜けて感染してもUTMが外部との通信を防御、最悪被害にあってしまってもバックアップデータを復旧、という3段構えができるからです。

UTM業界の時流

ランサムウェア被害が増加した2015年前後が、中小企業におけるUTMの導入ブームでした。それから約10年が経ち、5~7年リースを組んだUTMの2~3回目の入替えが始まっています。

一世代前の機種と比べるとUTMの性能は進化し、メーカーにもよりますが、ウォッチガード社の場合、UTMとしてのスピードは2倍以上、VPNのスピードも2倍以上になっています。

WatchGuard Firebox T125とFirebox T145の性能比較。Firebox T125はFWスループット2.28Gbps、UTMスループット510Mbps、Firebox T145はFWスループット3.9Gbps、UTMスループット710Mbps。
参考:ウォッチガード・テクノロジー「ネットワークセキュリティアプライアンス – UTM/NGFWでマルウェア・標的型攻撃対策」

テレワークのためにVPNルーターを利用する会社様も多いですが、価格差が狭まったことから、セキュリティ対策としてUTMをVPNルーターとして利用される例が増えています。

また、Microsoft 365やGoogle Workspaceなどクラウドサービスの利用や、YouTubeなど動画サービスの業務での利用増加にともない、インターネットの出入り口となるUTMの高速化ニーズも高まっています。

多拠点をお持ちの会社様の場合、全拠点のインターネットを本社のUTM経由に集約している場合も多く見られますが、テレワークやクラウド化でデータ量が増え、本社のUTMがボトルネックとなり、業務が遅くなってしまうことがあります。そこで各拠点にUTMを設置し、各拠点から分散してインターネットに接続するように変更されるケースも増えています。

UTM入替えの際には、ゼロデイ攻撃(ウイルス対策ソフトの更新プログラムが出来上がる前に受ける攻撃)に対抗するため、「サンドボックス機能」をオプションで追加する会社様が増えています。

「サンドボックス機能」とは、作られたばかりの未知のウイルスをパソコンに入れる前に、問題がないかどうか仮想のコンピューター上(サンドボックス=砂場)で動かして確認してくれる機能です。

導入されたお客様では、かなり多くのウイルスを追加で防いでいます。

実際に攻撃を防いだレポート

これは、ランサムウェアと思われるメールの添付ファイルを検知・削除したレポートです。

UTMレポートのキャプチャ:Ransom.Lokiの表記がある

メールの場合は、Microsoft 365のExchangeのようにメールボックス側のスパム対策で検知される場合もありますが、攻撃の入り口は他にもあります。

例えば、外部の悪意あるサーバーとの通信(ボットネット通信)は、マルウェア感染や情報漏えいの原因となる可能性があります。UTMはこれも検知・遮断の対象です。

実際に2026年9月だけで、50個のボットネットサイトから合計22,856件の通信を検知・遮断しました。

UTMレポートのキャプチャ:ブロックされた上位ボットネットサイト

主要メーカー比較表

浅間商事は主に、中小企業に適したチェックポイント社とウォッチガード社のUTMを取り扱っております。

メーカー名 WatchGuard
(ウォッチガード)
Check Point
(チェックポイント)
Fortinet
(フォーティネット)
saxa
(サクサ)
主な機種名 Firebox T125、T145 Check Point 2530、2550 FortiGate 40F、60F SS7000II
本社 アメリカ イスラエル アメリカ 日本
特徴 レポートの詳しさに定評。費用対効果が高い。中小企業に強い。 業界のリーダー。紛争地域の軍事技術を転用。レポートのわかりやすさが好評。 UTMを世界で初めて発売。世界シェアNo.1。 ビジネスフォンなど通信機器の老舗。中小企業に強い。

UTM購入時・入替時の注意事項

テレワーク

テレワークやリモートワークを実施する場合、UTMの機種によって通信スピードやVPNの同時接続数が変わってきますので、ご注意ください。

ライセンスの内容を確認

機種が同じでも、複数ある機能のどれを有効にしているかも重要です。価格が安い場合、単機能分のライセンスしか付いていない場合もあります。また、多機能ライセンスでも、インターネットの速度を保つため、機能を一部無効化して設置されている場合もあります。

また、UTM1台でルーター機能もサンドボックス機能も対応可能ですが、業者によっては、別途高価格のルーターやサンドボックス機器などを提案される場合もあります。

※例えば、FortiGateの場合、「単品版」「UTMプロテクション版」「エンタープライズプロテクション版」の3つのライセンスがあります。

販売会社、リース会社は複数検討

同じメーカーの製品でも、初期設定や購入するライセンスによって稼働するセキュリティ機能が異なります。必ず複数の販売会社に相談して比較しましょう。

また、製品や購入先と同じように、リース会社も複数比較しましょう。

導入後の効果測定ができないUTMは避ける

効果が目に見えなければ、本当に動いているのかどうかわかりません。導入後の効果測定のため、レポートを出してもらえるか確認しましょう。

私たちのお客様でも、「LANケーブルがつながっていなかった」「ライセンスが最初の1年で切れていた」「ただのファイアウォールだった」など、多くの被害事例が見つかっています。

本当にあったUTMにまつわるNG事例をご紹介します。社内に放置されているネットワーク機器はありませんか。「とにかくこれを置いておけばセキュリティ対策ができます」というような言葉にはご注意ください。

それって本当にUTMですか?

本当にあったUTMにまつわるNG事例をご紹介します。社内に放置されているネットワーク機器はありませんか。「とにかくこれを置いておけばセキュリティ対策ができます。」というような言葉にはご注意ください。

5、6年のリースがおすすめ

あまり長期間のリースはおすすめできません。

機器自体は故障が少なく長期間の利用も可能ですが、インターネット通信量が年々増加しており、数年経つと古いUTMが原因でインターネットスピードが遅くなる可能性があります。

不要なオプションに注意

UTM以外のよくわからない機器やサービス、電話やインターネット回線を一緒に契約しないようにしましょう。携帯電話のオプションと同じように、後々思わぬコストにつながり、解約できないケースがあります。

よくある質問

UTMとファイアウォールって何が違うの?

ファイアウォールは、セキュリティ対策の1機能のみの製品です。UTM(次世代ファイアウォール・NGFW:Next Generation Firewall)は、セキュリティ対策が複数機能搭載された、多層防御に適した製品です。例えば、ウォッチガード社のUTMでは7つのセキュリティ対策機能が働いています。

機能別に複数の機器を設置する場合もありますが、多くの中小企業の場合、UTM1台で十分な場合が多いです。

図解:UTMの機能
図解:UTMの機能

なぜUTMが必要なの?

インターネットを使った犯罪の多くは、インターネットの出入り口である「ルーター」を経由して行われます。

そのため、この「ルーター」をセキュリティ対策が搭載された「UTM」に強化することで、インターネットの出入り口を監視し、守ることができます。インターネットの門番のイメージです。

安いUTMは何が違うの?

一般的に、価格の安いUTMにはセキュリティ対策機能が乏しいです。

ただの「ルーター」や1機能しかない「ファイアウォール」を「UTM」と称して販売している場合もあるので、注意が必要です。ただし、機能が多ければよいというものでもないため、価格と予算、機能について、必ず複数社に相談して選びましょう。

なお、インターネット通販などで販売しているUTMは、機器のみの販売で、ソフトウェアを利用するライセンスが付いていないケースがあります。その場合、別途ライセンス料金が必要になります。

また、UTMの初期設定にはサイバーセキュリティの専門知識が必要です。特に中小企業においては、機器のみの購入はおすすめしません。

最新のUTMにしたのにインターネットが遅い

UTM以外が遅い、つまりボトルネックが発生している可能性があります。当社や、ネットワークまわりが得意な業者にご相談ください。

よくある例:

  • UTMの上流にあるルーターが古い
  • プロバイダが遅い
  • インターネット回線が遅い
  • ケーブルやハブが遅い
  • Wi-Fiのアクセスポイントが遅い など

ルーターモードとブリッジモード、どちらがいいの?

ルーターの直下に設置する「ブリッジモード」は設置が容易ですが、私たちは、既存のルーターを置き換えて設置する「ルーターモード」をおすすめしています。

ブリッジモードの場合、インターネットのスピードが古い既存ルーターの性能に制限されてしまいます。また、既存ルーターに直接LANケーブルを差したり、無線ルーターのWi-Fi機能を使ってしまったりすると、UTMのセキュリティ機能をすり抜けてしまいます。

ブリッジモードにすると、IT管理者の知らないところで社員さんがそうしてしまう可能性があります。

さらに、既存ルーターとUTMの2つの機器を管理する必要が出てくるため、コストも手間もかかり、通信障害が発生した場合の原因特定にも時間がかかってしまいます。

攻撃者からすると、UTMより内側の情報は見えにくい一方で、ルーターの情報は見えやすいというデメリットもあります。ルーターのファームウェアアップデートが疎かになりがちなのが中小企業の実情ですので、脆弱性を突いた攻撃のターゲットとならないためにも、既存ルーターとの置き換えをおすすめします。

VPNが遅いので速くしたい

VPNルーター(UTM)か、インターネット回線がボトルネックになっている可能性が高いです。

VPNルーター(UTM)の場合

VPNスループットの速さと、VPNトンネル数(何台・何拠点まで接続可能か)が重要になります。

WatchGuard社のT125の場合、VPN(IMIX)は480Mbps、VPNトンネル数は、Branch Office VPNが10拠点まで、モバイルVPN(ノートパソコンとの接続)が10台までです。一方、上位のT145の場合は、VPN(IMIX)が680Mbpsで、拠点もモバイルも25台までと、より高速に多くの拠点や台数をつなぐことが可能になっています。

インターネット回線の場合

回線スピードはもちろん、プロバイダがボトルネックになっている場合が多いです。回線を高速にしたり、プロバイダを変更したり、法人専用のNUROアクセスに変更することで改善された事例も多いです。

最後に

UTMは一度買うと5年以上使う機械です。購入・入替え前には、しっかりとご検討ください。

浅間商事は主に、中小企業に適したウォッチガード社とチェックポイント社のUTMを取り扱っており、400社以上の中小企業への導入実績・更新実績があります。皆様にとって最適なUTM導入のご提案をさせていただきますので、ぜひご相談ください。

どのUTMがよいかの選定、デモ機の貸し出しやセキュリティ状況の無料診断も実施しています。

関連情報

UTM関連情報ページ

検知率、満足度の高いウイルス対策ソフトESET

他社のウイルス対策ソフトから乗り換えて検索すると、ウイルス感染が見つかることもよくあります。

WG認定パートナー

浅間商事はウォッチガード社の認定パートナーです。

認定パートナー一覧(WatchGuard社)

(当ホームページの情報は執筆時点、もしくは更新日時点の情報に基づいております。掲載後の状況により、内容の変更が生じた際、予告なしに変更・更新する場合があります。)
1週間で無料セキュリティ診断!

中小企業のセキュリティ対策ならUTM。ランサムウエアや不正送金など、サイバー攻撃被害のリスクを大幅に低減することができます。

当社営業エリア内(東京・埼玉・栃木一部エリア)のお客さまに限り、評価機を無料で貸出するサービスを行っております。まずはお試ししたいお客さまもお気軽にお問い合わせください。


おすすめの記事

そうだ
浅間に相談しよう!

オフィス構築・ITソリューションのことは
何でも浅間商事におまかせください
お電話の際は「Webサイトを見た」とお伝えください。受付時間外は、フォームをご利用ください。

TOP