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中小企業向け:導入しやすいテレワークの仕組み3選 ~最も選ばれている「インターネットVPN」編

2022.10.13
コラム
中小企業向け:導入しやすいテレワークの仕組み3選 ~最も選ばれている「インターネットVPN」編

(※こちらの記事は2020年5月に公開されたものを、2022年10月に更新しております。)

中小企業のお客さまからお問い合わせが多い、テレワークの仕組み解説シリーズです。「導入しやすいテレワークの仕組み3選」として、次のテーマを解説しております。

今回は第2回「インターネットVPN」のご紹介や活用方法です。浅間商事のお客様の中では、一番テレワークでのご利用例が多い技術です。

なお、「モバイルVPN」という呼称もあります。拠点間接続に使うことが多かった「インターネットVPN」の技術を、モバイルパソコンと拠点との接続にも使うようになったため、「モバイルVPN」と呼ぶことも増えてきました。本記事では「インターネットVPN」と記述いたします。

なぜ「インターネットVPN」がテレワークで最も選ばれているのか?

本シリーズ「導入しやすいテレワークの仕組み3選」の「リモートデスクトップ」「インターネットVPN」「クラウドサービス」の3つの技術のうち、最も利用率が高いのが「インターネットVPN」です

選ばれている理由、それはインターネットVPNが3つの方式のうち最も「利用者が使いやすい」ためです。

パソコンを社外に持ち出せることが前提になりますが、仕事の初めにいつものパソコンで、VPNに接続するボタンを2~3回クリックするだけで、いつものパソコン、いつものソフトで、ほぼいつもと同じように社外でも仕事をすることができます。

リモートデスクトップ」(第1回で解説)では、画面のサイズなどがいつもと違う場合が多いですし、普段から「クラウドサービス」(第3回で解説)を使っていない場合は、急に新しいやり方を利用者に学んでもらうのは難しい場合があります。

この簡単な操作で、いつもと変わらない仕事ができるということが最も選ばれている理由になっています。また、利用にかかる費用や安全性もバランスが取れています。

以上のようなメリットをふまえ、「インターネットVPN」について解説いたします。

「VPN」とは

VPNとは「Virtual Private Network」の略語で、仮想プライベート・ネットワーク、仮想専用線とも呼ばれます。

インターネットは開かれたネットワークであるため、企業情報をそのままやり取りすると情報漏洩や盗聴などの危険性があり、セキュリティ面に問題があります。その通信内容を暗号化したり、認証やトンネリングといった技術を使うなどして安全性を高め、まるで専用線のようにプライベートな通信を行えるのがVPNです

また、物理的に存在する専用線の場合、回線が切れると通信も遮断されます。距離が離れればその分コストが上がるというデメリットもあります。それがVPNであれば、異なるルートに迂回し、途切れることなく通信を続けることができますし、専用線に比べ低コストで通信が可能になります。

VPNの仕組み

「インターネットVPN」のメリットとデメリット

メリット

  • 1台のパソコンを社内外で使う方式のため、通信内容が暗号化されて安全に通信が行える
  • 導入にあたり必要なVPN機能付きのルーターが、セキュリティ機能を持ったルーターの場合、不正侵入やウイルス感染防止にもなる

デメリット

  • 社内と社外で別のパソコンを使う場合には、他のパソコンに入ったシステムやアプリケーションは利用できない※
  • 公衆のインターネット回線を利用するため、トラフィックや回線の速度の影響を受けることがある

※社内パソコンのシステムやアプリケーションを使用したい場合は、「リモートデスクトップ」の利用をご検討ください。詳しくは第1回で解説しております。

中小企業向け:導入しやすいテレワークの仕組み3選 ~「リモートデスクトップ」編

シリーズ「導入しやすいテレワークの仕組み3選」。第1回は「リモートデスクトップ」を解説いたします。概要やテレワークにおける活用方法をご紹介いたします。 | パソコン・複合機・ネットワークの総合IT商社は浅間商事

「インターネットVPN」でできること

インターネット回線を専用線のように使うことで、次のようなことが実現できます。

  1. 社内にあるサーバーやNASに入ったデータに、社外からアクセスできる
  2. 社外(自宅やカフェ、公共交通機関など)から安全な通信ができる
  3. 離れた拠点や支社などとLANネットワークが構築できる

1,2が特にテレワークで役立つ機能になります。後述いたします。

3は、物理的に離れた拠点などとLANでコンピュータ、サーバー、ネットワーク機器(複合機など)を安全につなげることができるようになります。本社と支社、店舗など拠点同士のLAN構築は、インターネットVPNであれば回線の維持や拠点が増えた場合のコストも、比較的抑えることができます。

テレワークにおける「インターネットVPN」の活用

テレワークにおいて「インターネットVPN」は以下のような点で役立ちます。

  • 社内サーバーやNASなどに入ったデーターにアクセスできる
  • 社外のネットワークで安全な通信ができる
  • Windows 10/11のリモートデスクトップ接続が使えるようになる

インターネットVPNを使うと、会社にいるかのように社内のネットワークにあるほかのパソコンと通信できるようになります。社内からしかアクセスできないファイルサーバーやストレージなどがある場合、VPN接続でアクセスができます。

また、カフェや公共交通機関などで提供される無料のWi-Fi(公衆無線LAN、無料Wi-Fi)は、盗聴やのぞき見の危険性があります。自宅の場合も、ルーターが古いとセキュリティ上の欠陥が存在したままの可能性があります。VPNを使えば、通信が暗号化されて安全な接続が可能になります。

在宅勤務だけでなく、外出が多ため社外からでも社内ネットワークにアクセスがしたい方にも向いています。

なお、「第1回:リモートデスクトップ編」でご紹介したWindows 10/11のリモートデスクトップ接続の利用には、VPN接続が必要になります。

中小企業の「インターネットVPN」活用事例

浅間商事では、次のようなお手伝いをしております。

  • ご要望の確認と機種選定
  • 設置、設定、運用中の保守
  • パソコンの設定
  • 操作方法説明 など

例)「UTM」&「VPNオプション」
セキュリティ機能を持ったルーター(UTM)を利用し、セキュリティ対策がされた環境でVPN接続いたします。

  • 【事例】浅間商事の営業メンバー活用例
    在宅勤務中、自宅から会社の複合機経由でペーパーレスなFAXの送受信を行った。VPN接続に加え、FAXドライバー、複合機を遠隔操作できるツールを利用。受信したFAXはNASにデータで保存。そのファイルをPDF編集ツールなどで加工し、FAXドライバーを使って送信した。

  • 【事例】労働組合業界:150名
    古くなり、スピードが落ちていたVPNルーターの入替のご相談をいただく。あわせてテレワークができる環境の提案もしてほしいとご依頼があり、まずは10名のテレワーク実現を含めたトータルネットワークの提案を採用いただきました。

    • ご提案商品:
      VPNルーター×6拠点+モバイルVPN接続オプション設定料=260万円
      ノートパソコン×10台+ビジネスWi-Fiパック+設定料=185万円

※価格は2020年時点のものです。

まとめ

既存のインターネット回線の安全性を高めることで、まるで専用線のようにプライベートな通信を行えるのがVPNです。社内サーバーやNASなどに入ったデーターにアクセスでき、社外のネットワークで安全な通信ができます。インターネットVPNは、テレワークの仕組みの中でも特に「利用者が使いやすい」という点で優れており、利用率が高くなっています。

浅間社内でも、営業メンバーがVPNを使って社内の複合機やNASにアクセスし、ペーパーレスなFAX送受信を業務で実現しました。

また、お客様事例では、古いルーター入れ替えの際、テレワーク対応のためインターネットVPNを導入されました。事例のお客様は、7拠点お持ちです。しかし、1拠点のお客様の間でも、モバイルVPN(インターネットVPN)が最も多く利用されています。

利用者がいつも通り仕事ができることは、IT担当者の方の負担を減らすことにもなります。テレワークご検討の際にはまずは、インターネットVPNを利用できないか、確認いただくことをおすすめいたします。

浅間商事では、お客様の状況やご予算に応じたご提案をしております。テレワーク導入でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

中小企業向け・導入しやすいテレワークの仕組み3選、第3回は「クラウドサービス」を解説いたします。

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