【社会福祉法人愛親会 となりのみなみ保育園 様】新規開園サポート＆クラウドPBXで電話の効率化を実現

社会福祉法人愛親会さまについて

社会福祉法人愛親会さまは、栃木県宇都宮市にて保育園を運営されています。創立より40年以上の歴史があり、運営する園は、地域からも愛されています。

現在運営している園は次の4園です。

• 東石井保育園：畑や野山に囲まれ、本当の自然を味わえる園。1978年開園、社会福祉法人愛親会本部の所在地。
• みなみ保育園：元・宇都宮市の公立保育園。民営化に伴い、2010年より愛親会で運用。平成25年度、築40年を越えていた園舎を改築。都市型保育園（住宅に囲まれたエリア）で、電車に乗る、東石井保育園に遊びに行くことも。
• やなぎだ保育園：2017年4月開園。宇都宮市からの要望で運営を開始。小規模保育園。
• となりのみなみ保育園：2022年12月開園。みなみ保育園のお隣に誕生した新しい園。

今回は、「みなみ保育園」および「となりのみなみ保育園」にて園長を務められている福田良太郎先生に、「となりのみなみ保育園」の開園までのお話や、クラウドPBX導入効果をおうかがいしました。

社会福祉法人愛親会さまと浅間商事のお付き合い

愛親会さまとのお取引は、「みなみ保育園」で利用するプロジェクターのご相談から始まりました。

園内のホールで行事の映像を流す、卒園式などのイベントで利用される、などの目的でご相談をいただきました。2015年にプロジェクターを浅間商事よりご導入。その後も長きにわたりお取引いただいております。

現在は、「みなみ保育園」だけでなく、「東石井保育園」、「やなぎだ保育園」（2017年開園）、「となりのみなみ保育園」（2022年開園）の全園のIT/OA機器の導入・保守を、浅間商事でサポートさせていただいております。

何かお困りの際はもちろん、ご訪問の際にさまざまな情報提供をさせていただいております。

「となりのみなみ保育園」開園のご相談

2022年12月に開園した「となりのみなみ保育園」では、開園前から各種機器や什器のご相談をいただき、スムーズな開園準備と、効率的な園の運営をIT面からご支援いたしました。

パソコン、Wi-Fi、UTM、NASなど、主要なIT機器を浅間商事からご導入いただいております。

たとえば、園の設計段階で建物の構造やレイアウトが何度か変わることがあり、Wi-Fi（無線）がきちんと届くかを心配されていました。インターネットが園内全体に届きながらも、機器が最小の台数で済むように、メーカーにも相談しながら浅間商事で調整させていただきました。

各種機器だけでなく、職員室の収納棚や、相談室のカーペットもご相談いただきました。カーペットは、相談室の音が響きやすいとのことで、防音のためのタイルカーペットをご提案いたしました。

以上のように、さまざまな機器・什器・オフィスデザインをご提案させていただきました。中でも現在大変お役立ていただいているのが、クラウドPBXです。

新規設立園にクラウドPBXを導入

「となりのみなみ保育園」を新規に開設するにあたり、さまざまな機器のご相談を受けている中で、電話機の効率化のお話になり、浅間商事よりクラウドPBXをご紹介させていただきました。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、従来のビジネスフォンのPBX/主装置（以下、主装置※）をクラウド化させたサービスです。

主装置とは、電話回線を接続し、複数の外線と内線を制御する交換機です。従来の主装置は、構内（社内、建物内）に設置し、管理・運用しますが、クラウドPBXはその機能を、インターネット上で利用できるサービスです。

電話回線を使わず、インターネット回線を利用する点が大きな特徴の一つです。

※構内交換機であるPBX/主装置は、大規模なものが「PBX」と呼ばれ、接続する電話機の台数が100台以上の場合に使われます。100台以下の中小企業では「主装置」が使われているため、本記事では主装置と記載します。

「となりのみなみ保育園」クラウドPBX導入背景

既存の園の電話は、職員室に固定電話機を設置し、各保育室にも電話機（子機）を設置しています。

さらに、新規に保育支援システム※を導入した際、保育室からもシステムを操作できるように、スマートフォンを全保育室に配置しました。（※保育支援システムはオンラインで利用できるサービスで、園児の登降園の状況や、連絡帳の確認・入力などができます。）。

たとえば「みなみ保育園」の場合、職員室の固定電話機3台に加え、各保育室用に電話機9台、さらにスマートフォンを9台、利用しています。

開園準備中の「となりのみなみ保育園」では、この点を効率化できないか、というお話になりました。

クラウドPBX導入のポイント

• 保育支援システムを利用するため、スマートフォンは当初から導入予定だった。
• クラウドPBXはスマートフォンも利用できるため、各保育室の電話機が不要になる。
• クラウドPBXなら、工事が不要な点もメリット。

以上のような背景から「となりのみなみ保育園」では、クラウドPBXを採用いただきました。

クラウドPBX導入には、次のような効果がありました。

クラウドPBX導入効果

※モニタリング＆ウィスパリング機能：第三者が会話を聞き取って、通話相手に聞こえないように、通話対応のサポートができる機能です。

その他、電話帳機能による発信者番号表示機能も活用されています。従来は追加で高価なシステム（CTIシステム）が必要でしたが、クラウドPBXであれば既存の機能で利用できます。

運用開始から半年が経過し、次のようなご感想もいただきました。

• 操作性：導入前より、操作については不安があった。固定電話機は、ボタン操作に慣れていたので、ディスプレイでの操作がイメージしづらかった。ある程度使えるようになったものの、都度わからないことは質問している。
• Web管理画面：電話機やスマートフォンアプリにはやや特徴があるが、Webの管理画面はとてもわかりやすく、活用している。

愛親会さまでは、導入前に1か月クラウドPBXをお試しいただいています。主に音質の確認が目的でしたが、お試しの段階から操作性に不安は感じられたとのことでした。

現在は多くのメリットを感じていただいておりますが、導入を検討されている企業さまには、実際使っている現場を見てみることもおすすめいただいております※。

※浅間商事・上野本社では、一部の部署にクラウドPBXを導入しております。当社での実際の運用をご覧いただくこともできます。

今後のご要望

今後は、既存のビジネスフォン主装置交換のタイミングで、全園のクラウドPBX導入をご検討されています。

• 「持ち運びできる固定電話」。他の園にいても、どこでも受けられる。
• 他園宛の電話がかかってくることがあるが、クラウドPBXであれば転送も簡単になる。
• 主装置交換よりクラウドPBXの方が安価な可能性がある。

また、電子黒板の導入も現在、ご検討中です。

4拠点ある園は距離が離れており、話し合いや研修などで集まる際、時間や手間がかかるだけでなく参加者のスケジュール調整にも苦慮されています。

保育に関する内容のため、意見交換だけの場ではなく、何かを書いたり、実演したりといった作業があり、パソコンのWeb会議機能では難しいと感じています。

電子黒板は、パソコン、カメラ、マイク、スピーカーなどを搭載した大型ディスプレイです。Web会議を大画面で実施できるため、上記のような小会議をオンラインつなぐのに適した機器です。

各自のスマートフォンから付箋を送れる機能もあり、発言者が偏るような状況も改善できるのではとのことでした。

浅間商事へのメッセージ

福田良太郎先生から浅間商事に、これまでのお付き合いについて次のようなメッセージをいただきました。

「浅間商事さんは、何かあるとすぐに来てくれます。

また、頻繁に訪問してくださり、具体的な商談がなくても、雑談の中からニーズを引き出してくれます。

『こんなことがあって困っている』とお話すれば、私たちにちょうどいい商品やサービスを紹介してくれます。そして『ちょっとやってみようか』となり、いつも打てば響くような対応をしていただいています。

お付き合いが長いので、当法人の仕組みや、意思決定プロセスなどもよく理解していただいており、大変スムーズに物事を進められます。」。

また、保育業界のIT化に関連して、次のようなメッセージもいただきました。

「実は、保育業界は横のつながりがそれほど強くありません。

ITもそうですが、色々なノウハウが共有されることがあまりないので、たとえば浅間商事さんのような会社が、つないでくれたら良いのでは、と思っています。

浅間商事さんでしたら、他の園やさまざまな会社ともお取引があるので、浅間商事さんを通じて事例や知識の共有化ができたら良いですね。」。

福田良太郎先生は、最新のIT関連情報を熟知されており、当社も学ばせていただくことが大変多いお客さまです。

浅間商事は今後も、クラウドPBXなどさまざまなIT機器やサービスを通じ、保育現場のIT化をサポートさせていただきたいと考えております。

みなみ保育園・となりのみなみ保育園 園長・福田良太郎先生より

最後に、福田良太郎先生より、保育業界のIT活用について、また、園からの皆さまへのメッセージをいただきました。

保育業界のIT活用について

ITを活用すると、時間を節約できます。個人的には、業務に時間をかけるより、子供と接する時間を増やしたいと考えています。

保育業界のIT化はまだ十分進んでいないと感じています。昨今の事件やニュースの影響で、カメラの設置は増えてきましたが、それでもIT化という面ではまだ十分な余地を感じます。

カメラは職員の方を守るためでもあり、保育園の働きやすさにもつながるものです。

また、保育園は、若い方たちが利用される施設です。そういったご利用者の方たちの気持ちを理解するためにも、IT化を進めるとよいのでは、という思いを持ちながら、さまざまな取り組みを進めています。

「保育園に遊びに来てください。」

私は保育園を、もう少し皆さんの身近な存在にしたいと考えています。

保育園は必要な施設だと思うのですが、理解がないだけで嫌われてしまう施設になりつつある、という危機感があります。

「保育園って、何をやっているのかな？」

何かトラブルになるのは、わからないことが不安の要素なのでは、と思います。

そして、保育園を知っていただくために私たちができることの一つが、見学に来ていただくことです。

お子さまがいらっしゃらない方も、お子さまが卒園してから時間がたち、保育園という場所がすでに過去になった方たちにも、いろいろな方に見学に来ていただきたいと思っていますし、私たちはホームページなどの情報発信も積極的に行っています。

ぜひ、保育園に遊びに来てください。

お気軽に、当園にお問い合わせいただきたいと思っています。